ここが武林の分かれ道! ガガガ文庫より発売中の痛快武侠ノベル『武林クロスロード』シリーズ! その最新情報や制作裏話を、作者&イラストレイター自らが特設ブログでお送りいたします。女傑が振るうは万軍を制す刃、守るは華の如き美少女道士。暴虐の大地に炸裂する血と艶色の宴を、いざいざご覧あれ!!
その依頼が持ち込まれたのは九月某日。
小説家・深見真のもとに一通のEメール。
それは、恩人であり師匠の山下卓先生からのものだった。
「小学館で新しい文庫ができるらしいんだけど。ちょっと面白そうな話なんだ」
話はとんとん拍子で進んで、深見は飯田橋の居酒屋でガガガ文庫の副編集長、担当編集者と会うことに。
その席には山下先生もいて、あっという間に飲んだくれていた。何しにきたんだ。
「で、深見さんにはぜひ創刊ラインナップに加わっていただきたい、と」
これはいい話だ……! 乗り気にある深見。
その時、深見の中にはある作品の構想があった。
「あのう……武侠ものやってみたいんですが」
「武侠ですか?」
「はい。金庸とか香港映画とか……」
「ああ、なるほどいいですよ」
「ただの武侠ものじゃつまんないので、ちょっと飛ばしてみてもいいですか?」
「……飛ばす?」
「つまり……とことんまでやってみる、というか」
「まあ、とにかく法に触れない範囲ならなんでもOKですよ。ガガガは」
編集部からOKが出た。
「あと、もう一つ」
せっかくなので、深見は言いたいことはすべて言っておく。
「もう、挿絵の人も自分の中で決まっているんですが」
かくして、2006年10月某日。
このRebisに、深見さんとガガガ文庫編集部よりの挿し絵依頼が舞い込んだのでした。
「思いっきり描いてくれ!」と意気込む深見さん。
「思いっきりって……いいのか!?
俺と深見さんが思いっきりやっちゃったら……大変なことになるぞ!
小学館さんは、その辺分かってる……のか?」
ごぞんじの方もいらっしゃるかも知れませんが、Rebisは非常に偏った絵描きです。
ぶっちゃけエロ中心の絵描きです。それもかなりエクストリームな。
深見さんが描くヒロイン達を絵に立ち上げる自信はありますが、
全力を解放したらライトノベルの枠をぶっちぎってしまうこと間違いナシなのです!
しかし、深見さんは力強く言いました。
「大丈夫! 今回は自由にやれる!」
「分かった。
何でも描こう。何枚でも描こう。
深見さんが描くキャラクターを、一字一句違わず絵にしたらああ!!
――で、テーマは?」
「武侠アクションをやる。
とびきりバイオレンスでとびきりエロスで、女の子と女の子がたっぷりとやり合うヤツ。
そして血がたーっぷりと…」
「血と深見汁がたーーっぷりと、だな!」
かくして、『武林クロスロード』は動き出しました。
後にある高名な小説家をして「深見は核弾頭を作ったな」と言わしめる問題作。
ガガガ文庫の大量破壊兵器が、蠢動を始めたのです。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------(Rebis)
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